箱根神社の御神印帳は、芦ノ湖と富士山を背景にした藍色の表紙が印象的な一冊です。御朱印集めを始めたばかりの人も、箱根を何度も訪れている人も、「どこでもらえるのか」「受付時間はいつまでか」「御神印の種類は何があるのか」と迷うことは少なくありません。
箱根神社では御朱印を「御神印」と呼び、御朱印帳も「御神印帳」と表記します。この独自の呼び方には、参拝の証という意味をより丁寧に示す神社側の姿勢が表れています。受付場所も境内に複数のお札所がありますが、御神印をいただける場所は一か所に限られているため、事前に把握しておくと当日スムーズに動けます。
この記事では、御神印帳のデザインとサイズ・初穂料から、御神印の種類・受付時間・待ち時間の目安まで、参拝前に知っておきたい情報をまとめています。九頭龍神社(本宮)への両社参りについても合わせて案内しますので、箱根参拝の計画にお役立てください。
箱根神社の御神印帳とはどんな一冊か
箱根神社の御神印帳は、境内のお札所で授与される神社オリジナルの御朱印帳です。デザイン・素材・サイズのいずれも神社側が定めたもので、市販品とは異なる特別感があります。参拝の記念として持ち帰る人が多い授与品の一つです。
デザインと表紙の特徴
御神印帳の表紙には箱根神社の御社殿が刺繍または描かれており、裏表紙には霊峰富士・芦ノ湖・平和の鳥居が配されています。全体の基調色は藍色で、落ち着きのある上品な仕上がりです。ホトカミの情報では、表面に箱根神社の本殿、裏面に姫沙羅の木々と霊峰富士・平和の鳥居が描かれているとされています。
平和の鳥居は1952年(昭和27年)に芦ノ湖畔に建てられた鳥居で、1964年(昭和39年)に吉田茂の真筆による「平和」の扁額が掲げられたことでこの名で知られるようになりました。箱根を象徴する景色の一つであり、御神印帳の裏表紙に描かれることでその意匠がより印象的に映ります。
種類は1種類のみで、デザインの選択肢はありません。カラーバリエーションが複数ある御朱印帳と異なり、迷わず手に取れる点はシンプルで分かりやすいといえます。
サイズと初穂料
御神印帳のサイズは縦約16cm×横約11cmです。一般的に「小判サイズ」と呼ばれる規格に近く、多くの御朱印帳と同じ大きさです。バッグに入れて持ち歩きやすく、既存の御朱印帳入れにも収まりやすいサイズです。
初穂料は1,500円で、授与時に1社分の御神印が含まれます。御神印帳を受け取るその場で箱根神社の御神印を押印してもらえるため、白紙の状態のまま持ち帰るのではなく、すでに参拝の証が刻まれた状態で手元に届きます。御朱印帳としての実用性と、参拝記念としての意味が一冊に重なります。
初穂料の変更の可能性もあるため、最新情報は箱根神社公式ウェブサイト(https://hakonejinja.or.jp/)の御守・御神印のご案内ページでご確認ください。
御神印帳の持参と事前準備のポイント
御神印帳を持参して参拝する場合、境内のどのお札所で御神印を受け付けているかを事前に把握しておくことが大切です。御社殿のそばにもお札所はありますが、御神印を受け付けているのは第四鳥居の左横にあるお札所のみです。御社殿前のお札所は御神札や御守の授与が中心で、御神印の受付は行っていません。
直書きの御神印を希望する場合は、参拝前にお札所に立ち寄って御神印帳を預けてから御社殿へ向かう流れが一般的です。参拝を終えてから受け取る形になるため、混雑時には受け取りまでに時間がかかります。時間に余裕を持って訪れるとよいでしょう。
初穂料:1,500円(1社分の御神印込み)
サイズ:縦約16cm×横約11cm(小判サイズ相当)
授与場所:第四鳥居左横のお札所(御神印受付と同一)
※初穂料・仕様は変更になる場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。
- 御神印帳は1種類のみ。デザインは藍色基調で表紙に御社殿、裏表紙に富士山・芦ノ湖・平和の鳥居が描かれている。
- 初穂料は1,500円で1社分の御神印が含まれる。
- サイズは縦約16cm×横約11cmで、一般的な小判サイズに近い。
- 御神印帳の授与と御神印の受付は、第四鳥居左横のお札所で行っている。
箱根神社の御神印の種類と初穂料
箱根神社では御朱印を「御神印」と呼び、境内のお札所で4種類の御神印を授与しています。神社・関連社・元宮と、それぞれ異なる御祭神をお祀りする場所の印があり、参拝のルートや目的に応じて選ぶことができます。
授与されている4種類の御神印
箱根神社では、箱根神社・九頭龍神社・箱根七福神恵比寿社・箱根元宮の4種類の御神印を授与しています。初穂料はいずれも500円です。
箱根神社の御神印は、奉拝の印章が押される「版木押し」の形式で授与されます。以前は直書きで対応していましたが、現在は版木押しに変わっています。押し方はシンプルながら、箱根神社独自の意匠が刻まれており、参拝の証としての重みは変わりません。
九頭龍神社と箱根七福神恵比寿社の御神印は、いずれも箱根神社のお札所で授与されます。九頭龍神社(本宮)は箱根神社から約4km離れた芦ノ湖畔に鎮座しており、本宮に社務所(有人窓口)はありません。そのため、本宮参拝後の御神印も箱根神社で受け付けています。
箱根元宮の御神印を受ける条件
箱根元宮の御神印は、元宮に参拝した方が対象で、参拝時に神職が不在で御神印をいただけなかった方のみ、箱根神社のお札所で授与されます。元宮参拝の証として、ロープウェイの乗車券をお札所で提示する必要があります。
箱根元宮は駒ヶ岳山頂に鎮座する奥宮で、ロープウェイを利用して登拝します。神職が常駐している日は限られており、登拝開所日は原則として毎月1日・13日・15日・24日とそれ以外の土曜日・日曜日・祝日です。恒例祭などの関係で変更になる月もあるため、箱根神社公式ウェブサイトのお知らせをあらかじめ確認するとよいでしょう。
正月期間や混雑時の対応
元旦から三が日を中心とする初詣の時期には、御神印の受付が直書きではなく書き置きのみになります。この期間は境内が大変混雑するため、書き置きに切り替えることで授与のスピードを維持しています。受付時間も通常とは異なる場合があるため、正月期間に参拝する際は公式サイトで確認することを勧めます。
| 御神印の種類 | 初穂料 | 授与場所 | 注意 |
|---|---|---|---|
| 箱根神社 | 500円 | 第四鳥居左横のお札所 | 年中授与可 |
| 九頭龍神社 | 500円 | 第四鳥居左横のお札所 | 年中授与可 |
| 箱根七福神恵比寿社 | 500円 | 第四鳥居左横のお札所 | 年中授与可 |
| 箱根元宮 | 500円 | 第四鳥居左横のお札所 | 元宮参拝者のみ。乗車券提示が必要 |
- 御神印は4種類。すべて初穂料500円で、授与場所は第四鳥居左横のお札所に統一されている。
- 箱根元宮の御神印は元宮参拝者かつ神職不在の場合に限られ、ロープウェイ乗車券の提示が必要。
- 正月期間は直書きから書き置き対応に変わる場合がある。
- 初穂料・授与条件は変更になる可能性があるため、最新情報は公式サイトで確認するとよい。
御神印の受付場所と受付時間を事前に把握する
箱根神社の境内には複数のお札所がありますが、御神印を受け付けているのは一か所だけです。場所と受付時間を事前に把握しておくと、当日の動線が整理されてスムーズに参拝できます。
御神印受付の場所
御神印をいただけるのは、第四鳥居の左横にあるお札所のみです。このお札所は第一駐車場のすぐそばに位置しており、車でのアクセスでも見つけやすい場所にあります。
89段の石段を登った先にある御社殿そばにもお札所がありますが、こちらは御神札や御守の授与が中心で、御神印の受付は行っていません。境内の上段に到着してから御神印を受けようとすると、改めて下のお札所まで引き返す必要が生じます。参拝の順序としては、石段を登る前にお札所へ立ち寄り、御神印帳を預けてから参拝するのが合理的な流れです。
受付時間と待ち時間の目安
箱根神社公式ウェブサイトによると、お札所・御神印の受付時間は午前8時15分から午後5時までです(通常時)。参拝自体は時間を問わず可能ですが、御神印の授与はこの時間内に限られます。午後5時近くに到着した場合は授与が受け付けられない可能性があるため、時間に余裕を持った計画が大切です。
直書きの場合、受付から御神印帳の受け取りまで約40分から60分かかることがあります。週末・祝日・連休・初詣の時期は混雑が特に激しく、1時間を超える場合もあります。御神印帳を預けてから御社殿へ参拝し、境内をゆっくり散策する時間を確保すると、待ち時間を有効に活用できます。
書き置きの御神印を選ぶ場合は待ち時間なしで受け取れます。時間に制約がある場合や、混雑が予想される日程では書き置きを選ぶのも一つの方法です。
受付場所:第四鳥居左横のお札所(第一駐車場そば)
受付時間:午前8時15分〜午後5時(通常時)
直書きの待ち時間目安:約40〜60分(混雑時はそれ以上)
書き置き:待ち時間なし
※受付時間・対応内容は祭典・正月期間中に変わる場合があります。事前に公式サイトでご確認ください。
- 御神印受付は第四鳥居左横のお札所のみ。御社殿そばのお札所では受け付けていない。
- 受付時間は午前8時15分から午後5時(通常時)。時間ぎりぎりの到着は避けるとよい。
- 直書きの待ち時間は約40〜60分が目安。書き置きなら待ち時間なしで受け取れる。
- 混雑予想日は開門直後の早い時間帯に訪れると比較的スムーズ。
箱根神社の由緒と境内の見どころを知っておく
箱根神社は奈良時代から続く歴史のある神社で、境内には参拝動線に沿って見どころが点在しています。御神印帳や御神印を受け取るお札所の位置も含め、境内の構造を理解しておくと参拝がより充実します。
天平宝字元年から続く歴史
箱根神社公式ウェブサイトの由緒によると、天平宝字元年(757年)、万巻上人が箱根大神の御神託を授かり、勅願によって現在の地に社殿を建立したのが箱根神社の始まりです。御祭神は「箱根大神(はこねのおおかみ)」と称し、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)・木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)・彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)の三神が祀られています。
平安時代には東海道箱根路の整備とともに道中安全の祈願所として広く知られるようになりました。鎌倉時代には源頼朝が当社を深く信仰し、伊豆山神社とともに参拝する「二所詣」を創始。執権北条泰時が制定した『御成敗式目』の起請文では、誓願を捧げる神仏の筆頭に挙げられています。江戸時代には徳川家康が神領200石を寄進し、慶長17年(1612年)に大規模な社殿造営を行いました。明治元年の神仏分離により「箱根神社」と改称され、現在に至ります。
境内の参拝動線と見どころ
境内には5つの鳥居があり、第一鳥居は国道1号線をまたぐ大型の鳥居です。箱根駅伝のコース上にも位置するため、元日前後には特に人目を集めます。第三鳥居から正参道を進み、第四鳥居の左横にお札所があります。御神印帳を預けるのはここです。
第四鳥居から続く89段の石段を上ると神門と拝殿に到達します。「89」は「やく」と読める語呂合わせから厄落としの石段とも呼ばれ、参拝者がゆっくりと登る様子が見られます。御社殿の右隣には九頭龍神社(新宮)が鎮座しており、境内でそのまま両社参りができます。九頭龍神社では龍神水と呼ばれる御神水が湧いており、持ち帰り用のペットボトルも授与所で求められます。
芦ノ湖畔の平和の鳥居と周辺の撮影スポット
芦ノ湖畔に建つ平和の鳥居は、1952年(昭和27年)に皇太子(現上皇)の立太子礼と講和条約締結を記念して建立されました。1964年(昭和39年)の東京オリンピック開催を記念して、吉田茂の真筆による「平和」の扁額が掲げられ、「平和の鳥居」と呼ばれるようになりました。富士山・芦ノ湖・鳥居の三点が重なる景色は箱根を代表する眺めで、国内外から多くの参拝客が訪れます。
扁額は湖側にあるため、陸側からは見えません。芦ノ湖を巡る遊覧船に乗ると、湖上から扁額を正面に望めます。鳥居周辺は特に混雑するため、早朝や平日午前中の訪問が静かに写真を撮りやすい時間帯です。
第三鳥居から正参道を進む → 第四鳥居左横のお札所で御神印帳を預ける → 89段の石段を登り御社殿で参拝 → 九頭龍神社(新宮)に参拝 → お札所で御神印帳を受け取る
所要時間の目安:1時間〜1時間30分(混雑状況による)
- 天平宝字元年(757年)に万巻上人が勅願によって創建した古社。御祭神は箱根大神(三神)。
- 89段の石段を登ると御社殿と九頭龍神社(新宮)があり、境内でそのまま両社参りができる。
- 平和の鳥居は1952年建立。扁額は湖側にあり、陸からは見えない。
- 御神印帳を預けてから参拝・境内散策を行い、後で受け取る流れがスムーズ。
九頭龍神社(本宮)への両社参りと御神印帳の活用
箱根神社と九頭龍神社(本宮)を合わせて参拝する「両社参り」は、箱根神社が公式に案内している参拝形式です。御神印帳に複数の御神印を重ねていく御朱印めぐりとして、境内参拝だけでは得られない奥行きが加わります。
九頭龍神社(本宮)への行き方
九頭龍神社(本宮)は、箱根神社から約4km離れた「箱根九頭龍の森」内の芦ノ湖畔に鎮座しています。アクセス方法は2つあります。1つは遊覧船を利用する方法で、箱根町港または元箱根港から伊豆箱根船舶の遊覧船に乗り、九頭龍神社参拝専用の桟橋に向かいます。もう1つは徒歩で、箱根九頭龍の森入口から森の道を歩いてアクセスします。遊覧船を利用する場合は、毎月13日の月次祭に合わせた参拝船の運航スケジュールがあるため、事前に伊豆箱根船舶の公式サイトで確認するとよいでしょう。
本宮には社務所(有人窓口)がなく、御神印は箱根神社のお札所でのみ授与されます。本宮を先に参拝してから箱根神社に戻り、お札所で九頭龍神社の御神印を受け取る流れが一般的です。
月次祭(毎月13日)に合わせた参拝
九頭龍神社(本宮)の月次祭は毎月13日の午前10時に斎行されます。このタイミングに合わせると、湖水祭に続く神事の雰囲気の中で本宮参拝が体験できます。月次祭当日は参拝船も運航され、船から芦ノ湖の景色を楽しみながら本宮へ向かえます。月次祭当日の御祈祷受付は、参拝船の出航する伊豆箱根船舶営業所前と、本宮境内休憩所の2か所で行われます。
箱根神社の公式案内によると、三社参り(箱根神社・九頭龍神社・箱根元宮)も案内されています。三社それぞれで御神印を集める場合は、日程や移動ルートをあらかじめ計画しておくと効率よく参拝できます。ただし、各社への参拝は無理なく自分のペースで行うことが大切で、一日で詰め込みすぎる必要はありません。
御神印帳を活用した両社参り・三社参りの記録
御神印帳に各社の御神印を順に集めていくと、参拝の記録として一冊の中に箱根の歴史が刻まれていきます。箱根神社・九頭龍神社・箱根七福神恵比寿社・箱根元宮の4種類を集めることで、箱根三社を中心とした参拝のまとまりができます。
御神印帳を初めて購入する場合は、箱根神社の御神印1社分が含まれた状態で受け取れます。その後、九頭龍神社・恵比寿社・元宮(条件あり)の御神印をお札所で重ねていく形になります。御神印帳は単なる記念品ではなく、参拝の積み重ねを記録する道具でもあるため、丁寧に使い続けることでその価値が深まります。
| 参拝の形 | 対象の社 | 御神印の受付場所 |
|---|---|---|
| 境内参拝(基本) | 箱根神社・九頭龍神社(新宮)・恵比寿社 | 第四鳥居左横のお札所 |
| 両社参り | 上記+九頭龍神社(本宮) | 本宮の御神印も箱根神社のお札所で授与 |
| 三社参り | 両社参り+箱根元宮 | 元宮参拝者のみ箱根神社のお札所で授与(乗車券提示要) |
- 両社参り(箱根神社+九頭龍神社本宮)は箱根神社が公式に案内している参拝形式。
- 九頭龍神社(本宮)には社務所がなく、御神印は箱根神社のお札所で受け取る。
- 月次祭(毎月13日)に合わせると本宮での神事の雰囲気を体験しやすい。
- 三社参りは箱根神社・九頭龍神社・箱根元宮の3社が対象。日程に余裕を持って計画するとよい。
まとめ
箱根神社の御神印帳は、藍色基調に御社殿と平和の鳥居を配した1種類のみで、初穂料1,500円・サイズ縦約16cm×横約11cmというシンプルで分かりやすい仕様です。授与と御神印の受付はどちらも第四鳥居左横のお札所が一本化されており、受付時間は午前8時15分から午後5時(通常時)です。
参拝当日にスムーズに動くために、まず石段を登る前にお札所に立ち寄り、御神印帳を預けてから御社殿へ向かう順序を覚えておくことをおすすめします。直書きを希望する場合は混雑時に40〜60分以上かかることがあるため、時間の余裕を見ておくとよいでしょう。
箱根を訪れるたびに両社参りや三社参りで御神印を重ねていくと、御神印帳が参拝の歩みを記す一冊になっていきます。この記事が箱根参拝の準備に役立てば幸いです。


