御朱印のもらうという言い方はNG?正しい言い方と声かけの言葉を整理

御朱印の言い方を確認する画面 御朱印の基礎・マナー

御朱印を授与所でお願いするとき、「もらう」「もらいたいんですけど」という言い方でいいのだろうかと、ふと迷ったことはないでしょうか。検索すると「もらうはNG」という情報も目にしますが、実際のところ何が適切で、何が失礼にあたるのか、整理できていない方も多いようです。

御朱印は、神社やお寺への参拝の証として授けていただく印章です。もともと写経を納めた証として始まった歴史を持ち、神様や仏様の名前が書かれた神聖なものとして扱われてきました。こうした背景から、御朱印に関する言葉づかいにも、一定の考え方があります。

この記事では、御朱印に関する「言い方」を複数の情報源で調査し、正式な表現・日常的に使われる表現・注意したい言葉の三段階に整理しました。授与所での具体的な声かけ例と、SNSや会話でのNG表現も合わせて解説します。

御朱印に関する言葉づかいの基本――「もらう」は間違いではないが正式ではない

複数の情報源を確認したところ、御朱印に関する言葉の使い分けについては、おおむね一致した整理がありました。「もらう」は日常的に広く使われており、意味が通じないわけではありませんが、御朱印の性格上、より適切な表現があるとされています。

正式な言い方は「拝受する」「いただく」

御朱印をいただくことの正式な表現は「拝受(はいじゅ)する」です。「拝受」は「ありがたく受け取る」という意味を持つ言葉で、神聖なものを謹んで受け取る場面に使われます。より日常的な言い方としては「いただく」が一般的です。

実際に、御朱印を解説する複数のサイトでは「御朱印をもらう(本来は『拝受』や『いただく』と言います)」と補足書きがされており、日常語としての「もらう」と、正式な表現としての「いただく/拝受する」が区別されています。

御朱印に関する言葉の三段階整理
【正式】拝受する(はいじゅする):「ありがたく受け取る」という意味。格式ある表現
【日常的に適切】いただく:授与所での声かけにも使える自然な表現
【日常的に通用するが正式ではない】もらう:意味は伝わるが、御朱印の性格上やや不釣り合いとされる

なぜ「もらう」が不適切とされるのか

「もらう」という言葉が避けるべきとされる背景には、御朱印の性格があります。御朱印は商品を購入してもらうものでも、サービスを受け取るものでもなく、神様・仏様の名前が書かれた神聖な印章です。一般的に「神様や仏様の分身」ともされることから、受け取る側の姿勢を言葉に込めることが大切とされています。

「もらう」は日常語として問題のある言葉ではありませんが、「受け取ること」だけに焦点が当たり、授けていただくという敬いの気持ちが薄れるという点で、御朱印の文脈では避けた方が丁寧とされています。

「もらう」は絶対NGではない

ただし、「もらう」という言葉が絶対に使ってはいけないNGワードというわけではありません。多くの御朱印解説サイトが記事タイトルや本文に「もらい方」「もらう」という言葉を使いながら、注釈として「本来は『いただく』が正式です」と添えているのが実態です。授与所でお願いする際に「もらいたいんですけど」と言ったからといって、すぐに問題になるわけではありません。

ただしSNSやブログに投稿する場合には、「御朱印ゲット!」「御朱印を買った」といった表現は、御朱印を集める意識の高い方の間でネガティブな受け止めをされることがあるという指摘もあります。言葉づかいは状況に応じて選ぶとよいでしょう。

  • 正式な言い方:拝受する(ありがたく受け取る)
  • 日常的に適切な言い方:いただく、頂戴する
  • 通じるが不正確:もらう(日常語として許容されるが正式ではない)
  • 避けた方がよい:買う、ゲットする、もらう(SNS投稿での無配慮な使用)
  • 正式な呼称:御朱印帳への書き入れを「拝受」、代金を「初穂料・志納料」と言う

授与所での声かけ――何と言えばスムーズに伝わるか

正式な言い方を知ったうえで、実際に授与所の前に立ったときに何と言えばよいかを確認しておくと、現場で迷わずに済みます。

最もよく使われる声かけの言葉

授与所での声かけとして最もよく紹介されているのは「御朱印をいただけますか?」という一言です。この言い回しは、丁寧さを保ちつつ意図が明確に伝わるため、初めての参拝者にも使いやすい表現として複数の情報源で挙げられています。

やや硬い表現では「こちらに御朱印を拝受したいのですが」と言うこともできますが、授与所での実際のやり取りでは「いただけますか?」の方が自然に使われます。大切なのは言葉そのものよりも、御朱印帳を開いて書いてほしいページを示すなど、伝える動作を丁寧に行うことです。

授与所での声かけの実例
・「御朱印をいただけますか?」(最も一般的で自然)
・「御朱印をお願いできますか?」(同等の丁寧さ)
・「こちらにお願いします」(御朱印帳を開いて差し出しながら)
・「書き置きはございますか?」(直書き対応の確認時)
・「初穂料はいかほどお納めすればよろしいでしょうか?」(代金が不明な場合)

複数種類ある場合の伝え方

1か所の社寺で複数の御朱印を授与している場合は、種類を確認してから申し込みます。授与所の案内板や窓口の掲示で確認し、「通常の御朱印をお願いします」「こちらの御朱印をいただけますか?」と具体的に伝えると、書き手の方も迷わずに対応できます。窓口で確認すること自体は失礼にあたらないので、分からなければ素直に尋ねましょう。

代金に関する言葉の選び方

御朱印の代金を指す言葉にも使い分けがあります。神社では「初穂料(はつほりょう)」、お寺では「志納料(しのうりょう)」「納経料(のうきょうりょう)」と呼ぶのが正式です。「料金」「値段」「代金」という言葉は日常語として使われますが、授与所で「値段はいくらですか?」と聞くよりも「初穂料はいかほどですか?」と尋ねる方が、御朱印の性格に沿った言い方です。また「御朱印を買う」という表現は、御朱印が商品ではないという性格と合わないため避けましょう。

  • 「御朱印をいただけますか?」が最も自然な声かけ
  • 御朱印帳を開いて差し出す動作を伴うとより丁寧
  • 複数種類ある場合は種類を確認して申し込む
  • 代金の尋ね方は「初穂料はいかほどですか?」が適切
  • 「値段」「買う」という表現は避けた方がよい

日常会話・SNS投稿で気をつけたいNGとされる言葉

御朱印の言い方を確認する日本人女性

授与所での言葉だけでなく、御朱印集めに関する会話やSNS投稿での言葉の選び方についても、複数の情報源で指摘がありました。

「御朱印ゲット!」という表現

「御朱印ゲット!」という言い方は、御朱印を収集物・戦利品のように扱っているニュアンスが強く、御朱印を授ける側の社寺や、御朱印の意義を大切にしている参拝者の間では好ましくない表現とされることがあります。御朱印は参拝した証であり、神様・仏様との縁の記録です。不特定多数が目にするSNSに投稿する際は、言葉の選び方に配慮しておくとよいでしょう。

「御朱印を買った・購入した」という表現

御朱印は商品ではなく、参拝の証として授けていただくものです。「御朱印を買った」「購入した」という表現は、御朱印の性格に合わないとされています。「拝受した」「いただいた」「授かった」という表現の方が、御朱印の文脈に合っています。

「御朱印をもらってきた」という表現

日常会話の中で「御朱印もらってきた」という言い方は広く使われており、それ自体が問題になることはほぼありません。ただし、神職や僧侶の方と直接話す場では、「いただいてきました」「拝受しました」という言い方の方が、相手への敬意を自然に表せます。状況に応じた使い分けを意識しておくと安心です。

表現評価補足
拝受する・いただく適切(正式)授与所・社寺スタッフとの会話でも使える
もらう許容範囲内日常会話では通用するが、正式ではない
御朱印ゲット!避けた方がよい収集物のような扱いに聞こえるため
買う・購入する避ける御朱印は商品ではないため不適切
御朱印帳に書いてもらう日常語として通用「書き入れていただく」の方がより丁寧

御朱印帳・授与所・代金に関する言葉の正式な呼び方

言葉づかいの整理として、御朱印にまつわる場所・物・行為の名称も確認しておくと、現場での会話がスムーズになります。

授与所・納経所の正式な名称

神社で御朱印をいただく場所は「授与所(じゅよしょ)」または「社務所(しゃむしょ)」と呼ばれます。お寺では「納経所(のうきょうじょ)」または「寺務所(じむしょ)」が対応窓口です。「御朱印の受付はどちらですか?」と尋ねる際は、「授与所」「納経所」という言葉を使うとより適切です。

御朱印帳への書き入れに関する言葉

御朱印帳に直接書いていただくことを「直書き(じかがき)」と呼びます。これに対して、あらかじめ和紙に書かれたものをいただくことを「書き置き(かきおき)」と言います。「直書きはできますか?」「書き置きはございますか?」という表現は、授与所でもよく使われるので覚えておくと便利です。

御朱印に関わる行為の言葉

御朱印を集めることを「集印(しゅういん)」と呼ぶこともあります。また、四国八十八ヶ所霊場など巡礼で使用する御朱印帳は特に「納経帳(のうきょうちょう)」と呼ばれ、御朱印そのものを「納経印(のうきょういん)」と称する場合もあります。地域や宗派によって呼び方が異なることがあるため、訪れる社寺の案内を確認しておくとよいでしょう。

  • 神社の受付場所:授与所・社務所
  • お寺の受付場所:納経所・寺務所
  • 直接書き入れ:直書き、帳面への書き入れ
  • あらかじめ書かれたもの:書き置き
  • 御朱印を集めること:集印とも言う

御朱印の正しい言い方と、参拝動線でのつながり

言葉づかいは、御朱印に臨む姿勢と深く結びついています。「もらう」か「いただく」かという言葉の違いは、細かいようでいて、御朱印の性格を理解しているかどうかの表れでもあります。

御朱印をいただく際の心構えとしての言葉

御朱印をいただく一連の行為は、参拝→授与所で声かけ→両手で受け取り→お礼を伝えるという流れで構成されています。この中で言葉づかいが特に影響するのは、授与所での声かけと受け取り時のお礼の場面です。

受け取る際の「ありがとうございました」は、言葉そのものよりも両手で受け取るという動作と合わさったときに、感謝の気持ちが伝わります。言葉を覚えることと、実際の動作を丁寧にすることはセットで考えると自然に身につきます。

御朱印帳の受け渡しと言葉を組み合わせるコツ

授与所での声かけは「御朱印をいただけますか?」という一言と、書いてほしいページを開いた御朱印帳を両手で差し出すという動作の組み合わせが最も自然です。言葉だけが丁寧でも動作が乱雑では伝わりません。逆に言葉が多少ぎこちなくても、丁寧な動作が伴っていれば敬意は伝わります。

御朱印帳のカバーを事前に外す、書いてほしいページを開いておく、上下の向きを確認する、といった事前の準備も、言葉と同じ意味で「いただく姿勢」の表れになります。言葉と動作を合わせて意識することで、授与所での受け取りが自然にスムーズになるでしょう。参拝の際に御朱印受付の場所や授与時間を事前に確認しておくことも、書き手の方への配慮につながります。

  • 「御朱印をいただけますか?」+御朱印帳を両手で差し出す
  • 言葉と動作を合わせることで敬意が伝わる
  • 受け取り時は両手で「ありがとうございました」
  • 御朱印帳の準備(カバーを外す・ページを開く)も姿勢の表れ
  • 受付時間や場所の事前確認も書き手の方への配慮になる

まとめ

御朱印の言い方は「拝受する」「いただく」が正式で、「もらう」は日常語として通じますが正式ではないと整理できます。授与所での声かけは「御朱印をいただけますか?」が最もシンプルで自然な表現です。

次に授与所に向かう際は、この一言を頭に置いて、御朱印帳を開いて両手で差し出してみましょう。言葉と動作が揃うと、授与所での受け取りが一段と落ち着いて感じられます。

言葉づかいの丁寧さは、御朱印を大切にする気持ちの自然なあらわれです。あまり堅く考えすぎず、参拝の気持ちを大切に社寺に足を運んでみてください。

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